イランイランは皮脂の分泌を整え多くのタイプの肌質に合う
アロマオイルの中でも、私はイランイランが気に入っています。名前の由来がカダログ語で「花のなかの花」という意味だけあって、花らしい濃厚な甘い香りです。原料はイランイランノキの花の部分です。花から抽出されるのですが、香りの系統はフローラル系ではなくてエキゾチック系に分類されています。
イランイランノキは熱帯多雨林に生育していて、樹高は平均10mにも達します。これに黄緑色や淡紅色の花が咲くのですが、きれいな色で薄い花びらを持つ花ではなくて、観葉植物につくような花弁が細くまるで葉のような花です。こんな花からイランイランの花らしい香りの精油がとれるなんて不思議です。この花を集めて水蒸気蒸留法というローマ時代からある方法でオイルを精製します。
また、アロマテラピーとして知られていますが、エッセンシャルオイルにはそれぞれ効果があります。イランイランは、美容面では皮脂の分泌を整える作用があり、多くのタイプの肌質に合います。
イランイランは頭皮の強壮作用があります
また頭皮の強壮作用があり、昔から頭髪用品に使われてきました。そこでイランイランを頭皮や頭髪用品に使うのはどうでしょうか。自然派の美容室で教えてもらったヘアワックスのレシピを紹介します。
手作りヘアワックスは、オイルとミツロウを使ったものでどちらも天然素材で髪にも肌にも地球にも優しいです。材料は、キャリアオイル(ベースにするオイルをこう呼びます、オリーブオイルやホホバオイルなど。)20g、ミツロウ?5g、エッセンシャルオイル?3滴です。
香りをつけようとエッセンシャルオイルを多く入れてしまいそうになりますが、材料にあるように数滴で充分香りがつきます。肌に刺激を与えてしまう事もあり得ますので、必要量以上入れないように気をつけましょう。
作り方は、ガラスなどの容器を湯せんにかけて、キャリアオイルを温めます。そこにミツロウを入れてかきまぜながら溶かします。エッセンシャルオイルを入れて香りをつけ、湯せんからあげて冷ましたら出来上がりです。
キャリアオイルを多めにするとクリームタイプに、少なめにするとマットな感じになります。
冷めると固くなりますので、手のひらにとったら両手で温めて、やわらかくして使います。ハードワックスのようなキープ力のあるワックスではなく、ソフトワックスのような感覚で使います。
イランイランは香りが強いのでしつこいと感じる人もいて、好き嫌いが分かれる香りでもあるようですが香りが気になる方はレモンやベルガモットなどの柑橘系のエッセンシャルオイルとブレンドすると、香りが柔らかくなりますよ。
ほかにも、ラベンダー、柑橘系全般、サンダルウッド、ジャスミン、ローズ、ベチバーなどがブレンドの相性がいいです。効果を生かしながら、香りを楽しむのもいいですね。